大倉くんと高橋くん 2018.04.21

(会見について触れるメールを読み終えて)


大倉: ありがとうー。いや、ありがたいですね。
いろんな方の、たぶん、思いがあると思うんですけども、まぁあの会見の後のラジオなんでね。何をお話ししていいのかっていうのもあるんですけども。
でも僕的には、これからどうなるのかっていうのはだれにもわからないし…ていうのはもちろん前提にあって。

でも今まで僕たちのグループって何もなかったわけでもなく、もともと、今は7人だけど、もともと8人だったんですよね。で、いろいろあって、内博貴っていうメンバーがいたんですけど、抜けて、7人で活動してて、もともと俺らは戻ってくると思っていてそのポジションを空けてたんだけど、でも、あの……今だから言えるんだけど、そのときに俺らは戻ってくると思ってたんだけど、あいつが復帰するときのライブっていうので、ぜんぜん、『俺らのことっていうのがないんだ…』っていうのをちょっと思っちゃって。
でもそれが別にきっかけというわけじゃないんだけど。やっぱりそのときに、内は一人でやっていくんだな、っていう気持ちがあって。で、7人になったの。
7人は7人でもう結束してたし。っていうのがあってそういう経験もしてるから。
でも、ただ俺らは内のこと忘れたことないし、で、今回すばるくんのことじゃないですか。すばるくんのこともあって。
すばるくんももちろん経験してるからその気持ちももちろん十分わかってた上での、この決断だし。
だから、俺らも、ずっとたぶん一生忘れることないし、たぶん見てる方たちもなんかこう…このあと6人で活動していく上で、すばるくんの影見えたり、っていうのは絶対あると思うしずっとあるかもしれないけれども、
それを、あの…なんだろう。別に消す必要はないし。あの…俺らも、消えたって思うこともないだろうし。あ、ここで歌ってたな…とかいうのはたぶんあって。
ただ、なんか、その、なんかが絶対そのグループやっていく上で事件っていうのは起こるわけだし。これは俺らにとってすごい大きな事件だけれど。


で、スカパラさんとこないだアルバムで無責任ヒーローという曲をスカパラさんとやらさせていただいて、アレンジもしていただいてという中で、スカパラさんもすごいいろいろあったと。29年の間、激動の29年だったと。
で、俺これ、あの、谷中さんが送ってくれて、俺らがやったときに全員でグループメールを組ませていただいて、すごい大人数の15人くらいのグループメールを組ませていただいて。こういうことあった、っていうのを俺らは言えなくて。
でもその、報道で知った上で送ってきてくれた中で、
スカパラさんも、一人脱退だったりという中で、すごく死ぬほど苦しんだと。ただ俺らはいま楽しくやってるから、絶対的に、あの、なんだろう、楽しくやろう!っていう気持ちがあれば、俺らもすばるくんも絶対に楽しい道に行けるはずだからという言葉をいただいて。
なんか、スッと気持ちが楽になったというか。その経験者からの言葉というのが重くて。あ、そうなんだ…って思って。


だから、そうですね…これからっていうところで言うと、まあ、なんか、なんだろうな…すばるくんはすばるくんで、俺は会見のときっていうのもそうだし、それまで、世間に公表するっていう短い期間でしたけど、その間のときに、あの…納得いかない部分だったり、っていうのももちろんあったし。他のメンバーもあったと思うけど。それをやっぱりあんときに、なんか、後から映像を見て、なんか『おれ子供だな…』と思って。『なんだあの会見の態度』とか思ったり…いろいろね。いろいろ思ったりしたけど、でもやっぱり僕は嘘つけないなって思って。でもこれからも嘘つきたくないし。なんかいろんなしがらみがあるけれども、みんなに伝えたいって気持ちっていうのは変わらなくて、だから、それは、関ジャニ∞メンバー全員の気持ちであり、全員が、こう、自分らの口でファンの元に届けたいというか。
…っていうのがああいう形っていうのになったわけで。うん、だから、あのあと、なんか…いろいろ話したところで、なんか、すっきりしたんですよね。これで行くんだ、って。俺らもこれで行くんだし、たぶん、渋谷さんもこれで行くんだ、ってなったから。もうこうなるとそれで行くしかないし、うん…だから、今は、すっきりしたって言うとそれはまぁ言い過ぎかもしれないけれども、なんか…そうですよね。


思い描いた自分の中の夢というものがあるのなら、なんか、なんだろな…俺らが最初にさぁ、夢叶ったりする前に、夢を持ったときにさぁ、いろんな人に反対されたじゃないですか。たぶんあったじゃないですか。(そうね、なかなかね、成功することが難しい世界と言われてますから)言われてるから、親とかもそうだし、身内の人とかもそうだし、っていう人たちが心配してくれる中、いやでも俺はやるんだ!っていう強い意志の人がいて。
で、やっぱりうちの両親も、親父は『夢を貫け』って言ってたし、オカンは『現実を見ろ』って言ってたし、それはすごいバランスであって、でもやっぱり『夢を見ろ』って言ってた親父の言葉が強かったから。まぁだからそういう境遇にいるすばるくんに、今はちょっと、なんか、一人になってさびしい思いもしてるだろうし。孤独な思いもしてるだろうし。彼にそういう思いを持ってほしいな、っていうのはあの…勝手ですけどね? なんか俺が言うのも勝手だし、すばるくんが求めるのも勝手なのかもしれないけど、でも今、時間が経った上で思うことは、そうなのかなと。なんか……いいよ、と。夢持つことはいいんじゃない?っていうことに、結局なんか、思い返して自分の過去とかも。なんかそこに行きついたなーっていうところもあって。
ただ、俺らもこの……すばるくん抜けた6人も、やっぱこれからやっていかないといけないわけで。その上で、絶対に…なんだろう、『すばるくんが抜けたから、あぁ…』って思われるのも嫌やし。それは…ねぇ?メインボーカルっていう中でやってた人だから。そこを俺らも改めて越えていく気持ちでやらないといけないなと思うし。グループとして。
だから、その…7人でやってたっていうグループの形って言うのがこうガチってなってる中で、一人抜けることでこうぼろぼろっとなるところがあるんですけど、でもやっぱ固まる部分もあって。形は崩れてるけれども気持ち的にやらなきゃっていうところでみんなこう、いつもとは違うような感じになってるから、やっぱそこには彼には感謝だし、それはやらなきゃいけないなっていう部分もあるから…
まあその、うーん…後からっていうのは、まあツアーのところでも見ていただきたいところでもあるし。
まあでもこれで、まだ、すぐ終わりじゃないから。まあこのあと、なんか…ねぇ?活動っていうのも、最後までちゃんと見届けていただきたいなというのもあって。


これで何を言えるかな?っていうのもすごい僕も今日考えてたんですけども、でも…なんか、やっぱ気持ちにないところを言って、ていうのもあれだし。絶対心に整理ついてないと思うんです、皆さんが。で、僕も心に整理ついてないのが正直な気持ちだし。でもこの中でどうにか整理をつけていかなくちゃいけないし。で、その中でやっぱ大きいのが、あの人も夢を追っかけてるんだっていうのが自分の中ですごい大きいことで。だから、あの人にも負けないように、今まで俺らのグループ活動っていうのにも負けないように、っていうのはしていかなくちゃいけないなと。いうのは思ってるので。
だからすごいね、かなしい思いをされた方っていうのもいらっしゃると思いますけど、まあ……同じくらい、僕らもさみしいかなしいっていう思いは抱いてますし。まあでもそうっすね、前向きになれたな、っていうのは思うので。
だからなんか、俺らがテレビに出てたら、これからバラエティとかもいろいろあるし、そんな中で、この人こんなこと思ってんじゃないかとかいろいろ…思うことがあるかもしれないけれども、みんなきっと吹っ切れて、楽しもうと思ってやってるので、皆さんも楽しもうというか、楽しもうと思ってるこいつらを見る…というのはおかしいか。だからなんか、自然に見ていただけたらな、っていうのは思いますね。


高橋: …なんか、ね。今の話を聞いて、僕なんかはちょっとほっとする部分があるけどね。なんか…職業として、といったら言い方がわからないけれど、アイドルという職業を大倉くんは全うしているから、すごくやっぱり、いろんな人たちにこう…希望とかね、笑顔とかさ、そういうのを人生かけて一生懸命やろうとしているんだけどそれは絶対そうやってるとは大倉くんは言え…言わないと思うのよ。自分のつらいこととかさ、気持ちの面とかって言うのはさ、ご法度なのかもしれないなっていうのは思う…けど、でも、やっぱ人間だしね。(そうねぇ)大倉くんだって関ジャニのメンバーさんだって人間だし、いろんなこと思ってんじゃないかな?って今日、なんか…もっと考えたら飯食ってるかな?とかさ。寝れてんのかな?とかさ。
なんか、あの…僕も一人の、なんだろ、関ジャニ∞大好きな人間としてね?(ありがとうございます)なんかあのー…リスナーの皆から、なんだろう…リスナーの皆の気持ちを背負うほどのことを僕は言えないから申し訳ないんだけど、でも、今さびしいって気持ちはあるしっていう言葉を大倉くんの口から皆にぼそっと言ってくれることとかが、なんかすごく、安心するっていう気が僕はしたな。よくぞ、なんか、今の大倉くんの気持ちをお話してくれてありがとうって思うけどね。


大倉: いやいや…もうたぶんね、それぞれ、たぶん、あのー…表現の方法が違うと思うんですよ。いろんなところでさぁ、語る上で。だから俺が全員のことを語るのは違うと思うし、俺はこうだっていうのがあるけど、でも、皆同じ気持ちだと思う。なんか、もっと大人にならなな…っていうのは反省したけどいろいろね。


高橋: まぁでも皆で…てなんか別にね、きれいな言葉でまとめるつもりはないけれども、その…大倉くんもそういう気持ちなんであれば、きっと大倉くんを見ている皆も似てる気持ちで今さびしかったりとか、つらい気持ちになってるっていうのは…ねぇ?やっぱしょうがないじゃないですか。応援はするんだけどもちろん。どちらの将来も絶対に応援したいけれどもでもやっぱさびしいって気持ちに嘘つけないんだとしたら…ね?今ラジオの前で聞いてくれてる人と、大倉くんと、差し出がましいようだけれど僕が仲間に入れてもらえるんであれば僕も、皆で、時間かけてでもさ、またなんか、乗り越えて、そのさびしいって気持ちがちょっとでも違う気持ちになっていく瞬間っていうのをずーっと一緒に見ていきたいなって思うけどね。


大倉: ぅわぁーー、もうありがたいですねぇ……
まあでもねー、そういうことしか言えないですけれども僕も。でもこれは…ねぇ、もうどういう言葉を発しようがやっぱりそれぞれのお気持ちがあるだろうし。だから、なんか、楽になることなんてきっとないから。なんかしかも時間が解決することでもないし。うん…だから、なんだろう?これはなかったことにすることにもできないから、このまま、なんか、そのままを抱えて行けばいいのかなじゃないけど、うん……なんか、その、いつも大切な人が、その亡くなってるわけじゃないからすばるくんはさ、だからあの人の歌が別に聞けなくなるわけじゃないし。それはりょーちゃんが言ってたけど。…わけじゃないけど、なんかその、大切な近しい人がさ、いなくなっときとかもさ、その人がもうゼロになるわけじゃなくてさ、ずっとその人が自分の中にいるわけで。なんかその感覚とやっぱ似てて。うん…だからこれからも、そうっすねぇ……もう、頑張るしかないな、っていう。なんか俺らも言葉にできないから、もう、集まったときに、あの…喋って、止まって……うん、なんかがんばろ!みたいな。
なんかでもこういうことで始まったな、っていうことがあったので、僕らも。始まりとしては。なんか、どこ目指していいのかわからんし、目標もどこ定めて目標にしていいのかわからんし。ただ、がんばろうよ、っていうときの、なんか俺、ゼロに戻ったような今気持ちになってるんですよ。そうそれは、たぶん、すばるくんもそうだろうと思うし。一緒だから。こっからは、こう、リスタートというか。ということになってる、っていう思いは一緒なんだなっていうのがあったから。
そうそれは、なんだろうなぁ、いろんな、う~ん……俺もなんか、『勝手な決断したこの人』とかって言っちゃったけど、一緒に応援してほしいなっていう思いが今はすごく強いから。うん…なんか、マイナスな、ネガティブな気持ちはあるかもしれないけれども、なんかいずれぜんぶプラスになればいいなーと思いますよね。


高橋: 見届けて、いきますよ。見届けていきましょうよ、皆でね?


大倉: ということで、まあもう連続なんですけれども…もうなんか、もうずっとこの曲があのーピッタリなんですよ、僕らにとって。っていうことで、また今週もかけさせていただきます。えー、関ジャニ∞でLIFE。


♪LIFE~目の前の向こうへ~

上を下へのジレッタ 台詞書き起こし(二幕)

妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」の台詞の書き起こし、続きです。
(一幕はこちら

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上を下へのジレッタ 台詞書き起こし(一幕)

妄想歌謡劇「上を下へのジレッタ」の台詞の書き起こしです。
メモは取っておらず、ひたすら自分の記憶頼みで書きました。あいまいだった部分は不自然にならないように創作してつなげてます。ご容赦ください。

尚、劇中歌については「あったほうがイメージや流れを思い描きやすいかな」と個人的に思う部分を抜粋してます。また、トラック番号はパンフレットに準じてます。(M04・M06は存在せず)
場面設定については原作も参考に。


私の記憶やイメージ(あと好み…)が多少強く反映されておりますが、脳内再演にお役立ていただければ幸いです。

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『上を下へのジレッタ』 2017.06.19千穐楽公演

妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』が6月19日に千穐楽*1を迎えました。
この一か月半、横山さんのファンとして、本当に、夢のような日々でした。この夢が終わってしまうことがとても受け入れがたく、残る公演数を指折り数えては、カウントダウンの数字が増えたらいいのに…爆発して初日に巻き戻ればいいのに…と妄想したものです。現実はもちろん平常運転でしたが…。


初日から繰り返されてきた『つづく…』と『おしまい』。けれど今日で、本当にジレッタが閉じられてしまう……。覚悟していたとはいえ、ラストの『おしまい』を見た瞬間は胸が潰れそうでした。湧き起こる拍手は今まで聞いた中でいちばん大きなものだった。

下りた幕が再び上がり、舞台が黄色い照明に彩られ、『上を下へのジレッタ』のイントロが流れる。悪夢のような終わりから現実へと橋渡ししてくれる、この明るいカーテンコールが私は大好きだった。
アンサンブルの皆さんから順番にキャストの方々が登場。どの方も笑顔だった。タカ鹿さんは確かガッツポーズをされていた。ハマケンさん、しょこたん、と続いて最後に横山さんが舞台奥から現れる。(そういえば横山さんの登場時にいつも照明が青色に変わるのは、ジレッタに飲み込まれた門前が横山裕として現実に帰還したことを表現しているのかな?と思ってるんですが、どうなんでしょうね) このとき、ラストシーンで落ち切れなかった一片の銀吹雪が、横山さんが通るために開けられた一人分の空間に狙ったかのようにひらひらと落ちてきた。まるでジレッタが横山さんにお別れを告げてるみたいだと、そんな柄にもないことを考えてしんみりした。舞台中央に進んで客席に手を広げる瞬間はその日その回の公演を無事に終えられたことに対する安堵を滲ませた表情をしていることが多かったけれど、この日の横山さんの表情は少し硬く、まだ門前が抜けきっていない様子だった。両手をパッと開いてキャストを指し示す後ろ姿、からの、正面に向き直って手を上から下へ振り下ろす(横山さんがよくする)動作。この一連の流れ、何度見ても堪らなかった…。


3回目のカーテンコールで挨拶。(以下、メモを取ってないことに加えて私自身泣きすぎて記憶がしっちゃかめっちゃかなので、雰囲気で…)

「ありがとうございました!立ち見の皆さんもありがとうございました。
 皆さんのおかげで、無事、今日の千秋楽公演を終えることができました。
 稽古を入れると3か月……なんかあっという間やった気もしますし、でもしっかり時間は経ってて……。本当に、プレッシャーもあって、挫けそうになったときもありましたが、キャストの皆さんやスタッフさんに助けていただいたり、皆さんの拍手に本当に力をもらってました。本当にありがとうございます。


 なんか…この3か月が僕のジレッタやったんかな?とかそんなことも思ったり……。すごく濃密な時間でした。
 明日から公演がないのがさびしいんですけど、皆さんの心の中でジレッタは生き続けると思いますので、ジレッタのこと、覚えていてください。


 (下手前列より)タカ鹿さん、銀さん、ユイカちゃん、ハマケン、しょこたん、竹中さん、馬場くん、…最初○○した玉置さん。(玉置:言うなよ!笑)
 そしてアンサンブルの皆さん!(下手後列より一人ずつ、普段のあだ名で呼んでいく。最後の方に向かって)名前なんやったっけ?……うそうそ、ちゃんと覚えてるよ。ありがとうね。


 そして、ジレッタをこんな素晴らしいものにまとめてくださった倉持さん。(下手より倉持さん登場、中央へ)


 本当に皆さんありがとうございました!……ジレッタ最高ー!ありがとうございました!!また会いましょう!!」

ま、また会いましょうとは…?!と若干動揺しつつ、東京楽でも言っていた「ジレッタ最高」という言葉を、いっそう力強い響きで再び聞けたことに感動した。金吹雪が舞う中、笑顔で手を振るジレッタカンパニー。まぶしい光景だった。


『上を下へのジレッタ』に合わせて手拍子は続く。
幕が上がり、4回目の挨拶。

「もう一回言っていいですか?ジレッタ最高ーー!
 本当に、最高のカンパニーです!皆さん、これからも応援してください。
 ジレッタ最高!やりきったぞーー!ありがとうございました!!」

両手でピースを作ってぴょんぴょんと無邪気に跳ねる横山さん。自分の努力をめいっぱい肯定する言葉が聞けて、とにかく感無量だった…。


いつしか曲が終わり、手拍子は拍手へと変わった。拍手は止まなかった。私も、終わってほしくなくて、少しでもこの時間が続いてほしくて、拍手を続けた。心のどこかで「横山さんなら…」と期待している自分がいた。そしてもう一度幕は上がった。
舞台には横山さん一人。開口一番、「………もう、どんなん欲しいの~?」と言った。これには、もう、ファン心を隠せず歓声を上げてしまった! この、胸をぐっとわし掴みされる感じ…! 横山さん、わかってくれているんだな…と思った。

「ありがとうございます。本当にプレッシャーもあって……苦手な歌やし。本当にいろんな方に助けていただきました。」

………この最後の挨拶だけは、横山さんが自分のファンに向けたものだと思った。私がそう思いたかっただけかもしれないけれど、今だけは、横山さんとファンの時間だと。客席の大半を自分(ないしグループ)のファンが占めること、ファンが何度も観に来ることを、横山さんはどう思ってるんだろう…?と、私自身呆れるほど観劇回数を重ねながら一方でそのことがいつも気がかりだった。だから、最後の最後に、他でもない横山さん本人にファンの存在を認めてもらえたようで、嬉しかった。
とはいえ、一般の方も少なからずおられる場でこんなファンばかりが嬉しい時間があってもいいものなのかな……と恐縮する気持ちがないわけではなかったので、ハマケンさんと玉置さんが舞台袖からひょっこり姿を現したのには安心した。ハマケンさんに気付いた横山さんは「なに見てんねん」と笑って手招きし、そしてハマケンさんとぎゅっと抱擁を交わした。…序盤の公演のうちから、山辺に対しては横山さんの演技や歌に遠慮がなく、これは中の人のことを随分信頼しているんだろう…とは感じていた。けれど私が思っていた以上に、ハマケンさんの存在は横山さんにとって大きな支えになっていたんだろうなぁ…。この日何度も口にしていた“プレッシャー”を想像し、また、初日のインタビューで横山さんの低音を褒めていたハマケンさんを思い出して、山辺役が浜野謙太さんでよかった…と心から思った。(ハマケンさん以外の山辺なんても最早想像できないけど!)

もうすっかり横山裕に戻っていた横山さんは、最後は客席に向かって穏やかに、照れくさそうに笑って手を振っていた。幕が下り始める。
そのとき、舞台袖からしょこたんが現れ、ハマケンさんにわっと飛びついた。門前から横山裕に戻って手を振る横山さんの後ろで、山辺とチエ、オンちゃんきみちゃんになってくるくると抱き合う二人。彼らを見守るジミーマネージャーの扮装をした玉置さん。そんな、虚構と現実が混じり合った不思議な光景でジレッタの幕は完全に下りた。最後の最後に『おしまい』の先にある幸せな『つづき』を見させてもらった気がした。


妄想歌謡劇『上を下へのジレッタ』全41公演、お疲れさまでした。

*1:横山さんのレンジャーがこの表記なので

ジレッタ東京公演を振り返って

6月4日、『上を下へのジレッタ』東京シアターコクーン公演の幕が降りました。
大阪公演が始まる前に、東京公演中に思ったことをつらつらと。(感想ではなく、横山さんについて感じたことを主に)



5月7日、初日。とても緊張した。当たり前だけど、会場に集まった人たちの誰もがまだ何も知らないんだ……そんなことを考えてはソワソワした。公演前に何人かとお話させていただきましたが、皆さん揃って「横山さんが歌って踊る……緊張するけど楽しみ……楽しみだけど、でもやっぱりドキドキする………><」といったことを仰ってた。私ももちろん同様です。

時間がきて、え、ほんとうに今から始まるの?!と実感もなにもないまま幕が上がった。中央に横山さんがただ一人立っていた。そして、歌い始めた。…そう、今回の舞台で、横山さんは歌って踊るのだと、そのためにボイトレも受けたのだということは前情報として確かに知っていた。けど、まさか、初っ端からこんなに歌うとは思ってなくて。…思ってなくて! と、内心でアワアワしている間も舞台上で横山さんが歌っていた。アンサンブルの方々を左右に従えて、真ん中に立って、踊っていた。こ、これはまるで…ソロコンサート……! そうだ、横山さんはセンターに立っても遜色ない、華があって、こんなにも輝く人だった。

以前も書いたんですが、横山さんのファンをしていると「ああ、この人にずっと騙されていたい」と思う瞬間があって、私は、そう思うときがいちばん「横山さんのことが好きだ」という確信を得られるんです。“担当”の定義は人それぞれあると思いますが、自分にとって思い当たるものがあるとすれば、きっとそれなんだと思います。すべて嘘(かもしれない)と承知したうえで、騙されたい。この人に。…最後まで。
驚いたのが、まさにこの通りの歌詞がジレッタで歌われていたことでした。
というのは自己都合もいいところの解釈かもしれませんが、冒頭の歌の歌詞を頭が理解したとき、本当にびっくりしたんです。その歌は、横山さん演じる門前がテレビが作り物であることを明らかにしつつ、大衆の求める“夢”や“幻想”をテレビの中では叶えてやる、といった内容で、テレビディレクターである門前の矜持を示すものでした。歌う門前の向こう側に、横山さんが透けて見えました。「それが何?」「上手に騙せ」と夢を求めるファンに、「見事叶えて差し上げましょう」と答えるアイドル横山裕が。客席にいながら私は、一ファンである自分と目の前に存在するアイドルが点と点で一直線に結び付けられるような感覚に、思わず目が眩みました。


これはもう限界まで通おう。初日を見た後そう決心し、大阪に帰ったその日のうちにセブンのコピー機を叩いて立見券を購入したのでした。(誰だよ瞬殺とか言ったの…買えるやないか……)


結局、東京へは5回ほど遠征したわけですが、おかげで演出のテコ入れやカンパニーの成長を段階的に追うことができました。カンパニーの士気の高さはキャストの皆さんのツイッターなどからも窺えましたが、実際に観劇しても、ジレッタをより良いものにしていきたい!といった熱量が毎回舞台から伝わってきました。その先頭にいるのが座長である横山さんなのだと思うと胸があつくなった。
歌についていうと、横山さんのそれは他のキャストの方々と比較するとどうしても実力不足は否めませんでした。それでも、初めて聞く歌い方、声の響き方に、きっとボイトレも真面目に取り組んでるんだろうな…ということが窺えて嬉しくなった。(だって、あの横山さんが!ボイトレを受けて!一人でこんなにも歌うなんて…!!) 横山さんのパートは関ジャニ∞で歌っているものより全体的に低めだった。(これはジレッタが低いというより、エイトの楽曲のキーが高めなんだと思う) 横山さん、低音だとこんなふうに歌うんだな…と、初めて聞く歌声にまた感動した。グループの中だけでは、この先も知らないままだったかもしれない。
序盤の公演は「歌うこと」そのものに構えてしまっている感じがあきらかに見え、歌になると途端に演技がブツッと途切れる感じがあった。回を重ねるうちに構えがなくなり、歌がどんどん自然になっていった。中盤あたりからは歌に込められた感情が確かに感じられるようになった。横山さんの独りよがりではなく、門前として、思いを伝えたい相手に向けて。嬉しい成長だった。
……推測するに、公演中も歌唱指導が随時入っていたのではないかと思います。横山さんの歌は、今までのそれとは違った歌い方(意識をしているポイントがあきらかに違う)になることが度々あって、そういうときは歌声が少し固く、演技が多少後手になってしまっている印象でした。その次に観たときには歌が自然になっていて、またさらに感情が乗るようになって………そんなふうに、歩みは少しずつかもしれない、けれど横山さんが着実にステップアップしていってることが感じられた。作曲を担当された宮川彬良さんがパンフレットで述べられている「伸び率がすごく高い」という横山さん評は、多少お世辞も入ってるのかな?なんて当初は思ったけれど真実なのかもしれないなぁ、と思うようになった。もちろん、スタート地点が他の方より手前であった分の伸び幅もあるかと思いますが、30後半にしてこんなふうに成長する姿を見られるなんて、思ってもみなかった。メンバーにも見てほしいと思った。見てほしかった。


初日からはほんとにあっという間で、気づけば東京千秋楽…という感じでした。6月4日。とてもいい天気だった。
東京の最後となる公演は、緊張感がありながらも、キャスト一人一人の気合が最初から最後までビシバシ伝わってくる良い公演でした。アンサンブルの方々の一丸となった声の音圧が今まででいちばん強く体にぶつかってきて、それだけで泣きそうになった。前日3日のソワレも観劇したんですが、横山さんの歌は前日からさらに良くなっていました。冒頭からよく声が出ていたし、(おそらく指導が入って)固くなっていた部分を力技で自分のほうに引き寄せて歌い上げていた、そんな印象でした。…というか、正直ここまでくると技術的な部分は二の次で、あの人が、臆せず、堂々とした佇まいで歌を歌っているそれだけでただただ嬉しくて涙が出ました。センターで歌い上げる『虚構の共犯者』(特に二幕のリプライズ!)、文句なしにかっこよかった…!
ジレッタは見ている側も本当に楽しくて、だから時間が経つのも早くて……最後の今日だけは時間がゆっくり進めばいいのに、と思ったけどまぁあっという間でした。物語の最後、門前が舞台の上から消えたその瞬間、全身を絞られるような息苦しさに襲われました。二年前、東京でブルームーンを最後に見たときも、終幕の暗転の瞬間にまったく同じ感覚に襲われたことを思い出しました。疲労と達成感と、さみしさ。

カーテンコール3回目。横山さんの挨拶。
(メモは取ってないので、ざっくりと)

「ありがとうございました!皆さんのおかげで、東京、文化村公演、無事に千秋楽を迎えることができました。

 銀さん、竹中さん、ハマケン、しょこたん、玉置さん、ユイカちゃん、馬場くん、タカ鹿さん、アンサンブルの皆さん………本当に素敵なカンパニーです。
 そして、このジレッタを素敵にまとめてくださった、倉持さん!(下手より登場、横山さんの隣へ)

 皆さんから拍手をたくさんいただいて、力をもらってました。僕らの自信につながりました。本当にありがとうございました。

 東京はこれで終わりますが、自信をもって、大阪へ行ってきます。…大阪でジレッタを見せつけてきます!
 本当に皆さん、ありがとうございました!!」

横山さんの挨拶が終わるとすたすたすたーと去ろうとする倉持さん。慌てて呼び止める横山さんw(倉持さんは下手の端に落ち着いて幕が下りるまでいらっしゃいました)

ああ、本当に終わってしまうんだ………ちっとも実感が湧かないまま、EDの曲に合わせて手拍子を続けました。いつしか恒例になっていたこの手拍子は、もう一度出てきてくれることを期待してというよりは、客席の誰もが少しでも長くジレッタに浸っていたくて、曲が終わる最後の瞬間まで客席一体となって楽しもう、という感じがして愛しい時間だった。そして曲が終わって湧き起こる大きな拍手こそ、最大級の称賛が込められているように思えた。
この日も曲が流れる限り手拍子は続いた。そして、曲がEDに差し掛かって「ああいよいよ終わりなんだな…」と覚悟したそのとき、不意に幕が上がった。舞台の中央には、横山さんが立っていた。
ああ、横山さんだ。
このとき、強烈に思いました。忘れていたけれど、こんなふうに応えてくれる人だった。
横山さんの斜め後ろにはしょこたんがいて(ど、どうすれば…?といった感じで横山さんと舞台袖の様子を窺っていた)、ぱらぱらと、気づけばキャストの皆さんが再び舞台上に勢ぞろいした。馬場さんが遅れて登場されていた様子からも、きっと、横山さんの判断なんだと思った。

「ありがとう!ジレッタ最高ー!」最後に横山さんはそう言いました。自信に満ち溢れた表情と声だった。そう思っていることは演技からも十分伝わっていたけれど、横山さんの口から直接この言葉が聞けてほんとうに嬉しかった!


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東京全30公演、お疲れさまでした。

そして今日が大阪公演の初日。残り11公演、最後まで無事に走り抜けられますように。
大阪でも見せつけてくださいね。